【ブログ】空き家で事業開始するなら
◎副業と週末起業の違いとは?
副業と週末起業は同じように「二足のわらじ」で収入を得る方法ですが、
副業は会社員でいながらお金を稼ぐこと。
一方、週末起業は自分が事業主になってアイデアや能力などで収益を上げることを指します。
近年は空き家問題を解消するために、さまざまな規制緩和が進んでいることもあり、
空き家に関する副業や週末起業もやりやすくなっています。
たとえば、これまで民泊を営業するには、
「旅館業法に基づく簡易宿泊の営業許可」や、
「特区民泊の認定」などが必要でしたが、
民泊新法の施行により条件や手続きが簡易化。
空き家を生かした副業としてはじめる人も多くなっています。
このように、副業は手間やリスクを最小限に抑えて、
長期的に収入を得ることができるのがメリットです。
一方の週末起業は、たとえば、カフェなどで設備投資やスタッフを雇用すると、
副業というより本業に近くなり、しっかりした事業計画が必要になります。
副業のように簡単に撤退できない点で、
社会的な責任の重さが違ってくる点に注意しましょう。
◎副業と週末起業する際の注意点
会社員は年末調整を受けていても、副業をして所得が20万円以上ある場合、
原則として確定申告が必要になります。
その際、アパート経営をして得た家賃収入は「不動産所得」になりますが、
副業とみなされないのが通例です。
一方、そのほかの事業による収入が「雑所得」になるか「事業所得」になるか
の区別については明確な基準は設けられていません。
雑所得も事業所得も、収入から必要経費を引いて計算できるのは同じです。
ただし、事業所得は、副業で赤字が出た場合、
所得税などの税負担を抑えられる点が異なります。
事業の開始前に所轄の税務署で確認しましょう。
なお、事前に確認しておきたいのは、会社によっては社員の副業を禁止していることです。
その場合、知っておきたいのが、次の方法です。
確定申告する際、申告書の第二表の「住民税に関する事項」に「住民税の徴収方法の選択」という欄があります。
ここで支払方法を「自分で納付」にチェックしておけば、副業が会社に知られることはありません。
また、週末起業として本格的な事業に近い規模で行う場合は、
事前に税務署に事業開始の届出、また青色申告の届出しましょう。